2012年12月10日月曜日

寒波到来

例年よりも冬の到来が早く、早速零下を記録しました。しかし、まだ冷害が生じる時期ではありません。苗は健全な状態で成長を続けています。



2012年11月25日日曜日

新葉ぞくぞく


最低気温が下がり、来年開花予定株がぞくぞくと新葉を増やしています。

2012年11月24日土曜日

エキウム・ウィルドプレッティの葉毛

エキウムには細かく硬い毛が全体に生えています。この葉毛は、乾燥した気候の下では大気中の水分を集めるのに適しています。

写真のゴマ粒サイズの黒い虫は、害虫のノミハムシの一種と思われます。

2012年11月4日日曜日

発芽から二週間

秋まきの発芽が始まり二週間が経ちました。本葉が二枚出てきたのでポットに移植しました。

2012年11月3日土曜日

地植えでの栽培は可能か

エキウム・ウィルドプレッティは栽培が難しく、夏期に枯らしてしまうことは珍しくありません。そのため、夏期に高温多湿を避ける(冬季には陽がよくあたる所に置く)点で鉢植えの方が栽培上有利です。
しかし、鉢植えにすれば枯らさずに済むというわけでもありません。鉢が蒸れない環境を与えることが重要です。

次の写真はいずれも地植えのもので、特別な管理は施していません。

上の写真は、昨年の春に播種したもので、昨年と今年の夏を乗り切りました。
また、下の写真は、昨年の秋に零れた種で、今年の夏を乗り切りました。

いずれも生えている所が、日差しの最も強い時間帯は日陰に隠れる点で共通しています。しかし、これらが越夏できたのはほぼ偶然で、類似の環境で枯れてしまった苗の方が多いのが現実です。

なお、昨年の秋の零れ種(下の写真)が生えている土壌は固く、上のものよりも水はけが悪く厳しい環境です。

2012年10月18日木曜日

秋まきの発芽

気温が10度台にまで下がり一斉に発芽を始めました。発芽日数・発芽率ともに標準的です。

2012年10月6日土曜日

青虫による食害

秋らしくなり、葉を勢いよく伸ばしているところ、青虫に見つかってしまいました。
 見事な食害痕が各葉に見られます。
越夏時の枯れた点を中心にかじって行ったようです。

2012年10月1日月曜日

普段滅多に見ることができないエキウム・ウィルドプレっティの根です。
根も太く成長は十分でしたが、厳しい夏を越えることができませんでした。

2012年9月27日木曜日

再成長

今年も熱く厳しい夏が9月下旬まで続きました。
最低気温が20℃まで下がるようになってからは、徐々に息を吹き返しています。

2012年9月8日土曜日

地植え群

地植え群も、鉢植え群、零れ種群同様、厳しい夏の試練を免れることはできませんでした。
残すはこれ一つです。枯れを免れたのは、日中他の植物の影に守られたからでしょう。

2012年9月7日金曜日

厳しい越夏

高温多湿に弱いエキウム・ウィルドプレッティは、残暑厳しい8月にみるみる無残な姿に変わり果てました。

梅雨入り頃はこのように瑞々しかったのも、

厳しい熱さと湿気のためにこのようなボロボロに。





こちらも同様です。


 古い葉を落として夏を乗り切ったといった具合です。


もちろん、夏を乗り越えられなかった株も少なくありません。

2012年8月1日水曜日

零れ種群れ残党

昨年の採種時にこぼれ発芽した10株は順調に生育しましたが、梅雨を境に次々と枯れて行き、今では2株を残すのみとなりました。
残っている2株は最も速く発芽し大きくなった苗です。今は非常に老け込んでいますが、枯れなければ秋には綺麗に回復します。

2012年7月31日火曜日

綴化

帯化とも言いますが、エキウム・ウィルドプレッティの場合は、綴化と呼ぶに相応しい見た目をしています。
エキウムは帯化を起こしやすい植物のひとつです。



2012年6月8日金曜日

エキウムの中で最もニホンミツバチが集まる花

ある大学の教員らが目視で行った虫数調査によると、エキウム属の植物(カンディカンス、ピンクファウンテン(ピニナナ×ウィルドプレッティ)、ピニナナ、スノータワー、プランタギネウム、ルシカム、ブルガレ、ウィルドプレッティの8種)の中で最もニホンミツバチの訪花(吸蜜行動)が多かったのはウィルドプレッティなのだそうです。

有意に、ウィルドプレッティ、ピンクファウンテン、スノータワー、ピニナナへの訪花が多かった一方で、ルシカムやブルガレへの訪花は観察されなかったようです。
カンディカンスへの訪花は観察されましたが、上位三種と比べると10分の1程度のようです。

しかしこの観察は、ルシカムやブルガレが十分な花蜜を出さないことを意味するものではないことに注意する必要があります。8種のエキウムが並んでいる状況における観察であるため、その中からニホンミツバチがウィルドプレッティを特に選択したに過ぎません。

2012年5月21日月曜日

エキウム・ウィルドプレッティとハチ

エキウム・ウィルドプレッティの西のメッカ京都府立植物園における開花状況です。

2012年4月21日土曜日

ナメクジによる食害

発芽したばかりのエキウム・ウィルドプレッティの双葉です。かじられた痕があります。
かじったのはナメクジです。夜の見回り中に偶然発見しました。

2012年4月20日金曜日

葉が痛んだ枝をひねって落としたことで茎があらわになりました。
幹のように太い茎の直径は3cmもあります。

2012年4月10日火曜日

ひと月後の発芽


今年は寒さが続いたので3月始めに行った播種は、結果として早すぎでした。
しかし最近になって気温が上がり、ようやく発芽が始まりました。

2012年4月9日月曜日

冬を乗り越えた零れ種群

特別成長が速いわけではありませんが、遅いわけでもなく、順調に育っています。

2012年4月8日日曜日

冷害からの復活

千葉県にある東京ディズニーシーでは早くもエキウム・ウィルドプレッティが開花の兆候をみせているようですが、低温が続くこちらではまだ霜が降りる日が続いており開花の準備は大幅に遅れています。
冷害にあいながらも一命を取り留めたウィルドプレッティは、回復を続けています。

2012年3月11日日曜日

脇芽

暖かくなり成長意欲が湧いてきたのか、株元に脇芽が見られるようになりました。



若い苗だけでなく、1年以上の株にも見れらます。

2012年3月8日木曜日

ヨトウガの食害痕

暖かくなったのでヨトウガの幼虫がでてきました。
ヨトウガは夜間に活動し、日中は土中に隠れているため見つけにくいのですが、毎日観察していれば葉の変化に気づき、ヨトウガの存在を知ることができます。
もっとも、食いつくされることはないので、ヨトウガ類の被害でダメになってしまうことはありません。

2012年3月7日水曜日

冷害からの回復

冷害で激しく傷んだ苗の回復の様子です。

 ほとんどの苗が復活の兆しを見せています。
しかし、これほどダメージを受けてしまうと成長は著しく妨げられ、開花は大幅に遅れます。

2012年3月6日火曜日

優秀株と標準株

播種から6か月の優秀株です。本葉数は40近くあります。


一方で、同時期のものでもこのような成長しかしていないものもあります。
零れ種群も同時期のものです。

条件はいずれも同じですが、個体差によりこれだけの差が生じています。

2012年3月4日日曜日

春まき

遅れていた春がやってきたので今年の種をまきました。

ポットは12cmのものを使っています。用土はホームセンターで売られていた一番安いものです。培養土の作り方を訊かれたら「水はけのよい土を使ってください」と答えていますが、自分が育てる場合は特に厳密な土づくりはしていません。

2012年3月3日土曜日

零れ種その後

こぼれ種が地に落ちて半年が経ちました。霜や強風に耐え春を迎えました。
 成長速度はまちまちで、青々としていながらも本葉数は4枚のものもあります。
これから夏にかけて急成長しますが、問題は無事に越夏できるかです。

2012年2月25日土曜日

寒冬の影響

今年は例年よりも気温が低く植物の成長が遅れています。
こちらではまだ梅の花さえ咲いていません。

しかし、開花の準備は進んでいるようです。

2012年2月24日金曜日

冷害

エキウム属の植物は一般的に耐寒性があり、−5℃程度まで耐えることができます。
しかし、今年は例年よりも寒く強い寒波が到来したため、一部の苗がダメージを受けました。

 風が直接鉢にあたり全体の温度が下がり凍結したのが原因です。

2012年1月11日水曜日

エキウム疫病

「エキビョウ菌」が「エキウム疫病」を引き起こすと書くと、子供の冗談のように聞こえますが、Phytophthora. nicotianaeという病原菌が、葉、葉柄、茎を褐変腐敗させると書くなら、重々しくなります。要するに、しばしば見られる頂芽の腐れのことです。
P. nicotianaeは、多くの種類の植物についており珍しいものではありません。他の様々な植物にも見られ、同様の病気の原因となっています。
同菌の活動温度は、7.5℃から35℃の間ですが、適温は25℃から32.5℃と高温のため、しばしば夏季にこのような病徴を呈することがあります。同菌は、水媒伝染し、また侵入発病に水が重要な役割を果たすため、水が跳ね上がったり、葉に残ったりしないようにすることが重要です。

構造上頂芽付近に水がたまりやすいので、頭上灌水はもちろん、直接水をかけることもすべきではありません。水がたまった場合は、息を吹きかける等して水を落とすようにします。

なお、この「エキウム疫病」がP. nicotianaeによるものであることを同定し、同病名を提案したのは、千葉農総研の田中千華らです。

2012年1月2日月曜日

優秀株

播種からわずか4か月で、本葉数は20を超え、直径は30cmに達しました。


こちらの株は、葉幅が広くウィルドプレッティらしくありませんが、紛れもないエキウム・ウィルドプレッティの苗です。


蜂の巣を肥料として苗土に混ぜ込んだのが良かったのでしょうか。温室に入れていたのが良かったのでしょうか。


移植時のダメージのため、葉にヨレや部分的な枯れが見えますが、ものともせず成長を続けています。