2013年11月11日月曜日

夏の生き残り

今年の夏は長引いたため、露地のエキウム・ウィルドプレッティはどこに置いてもその大半が枯れてしまいました。越夏できたのは他の物よりも耐暑性があったものに限られたようでした。

2013年7月24日水曜日

半日陰での越夏

夏は始まったばかりです。
直射日光にさらしたままのウィルドプレッティは、一部を除き多くがダメージを受けています。
一方、この写真の苗は、朝日以外は日陰になるところにおています。
また、水やりはほとんど行なっていません。

2013年7月9日火曜日

越夏序盤

猛暑が続き最高気温が更新される毎日です。
亜高山植物のエキウム・ウィルドプレッティにとって日本の夏は、地獄の業火に焼かれるが如きなのでしょう。
多くの苗が元気を失い、成長は止まり、葉を枯らしますが、すべての苗がダメになるわけではありません。

2013年7月8日月曜日

栄養を貯めこんだ茎

上の写真は、開花前の茎の断面図です。
下の写真は、開花後の茎の断面図です。
上の茎は芯が詰まっている一方で、下の茎はスカスカです。
どこに栄養を貯めていたのか一目瞭然ですね。

2013年7月7日日曜日

赤紫根

これはタコの足ではありません。
エキウム・ウィルドプレッティの根です。
これまでお見せしてきたエキウム・ウィルドプレッティの根は枯れた根でしたが、これはまだ枯れていないものの根です。
エキウムはムラサキ科の植物ですから、ムラサキのように根が染料になるかも知れませんね。

2013年6月18日火曜日

役割を終えた根

これは今年開花したエキウム・ウィルドプレッティの根です。
今にも走り出しそうですね。
このような短い根では、ロゼットの時はともかく開花時の丈を支えるのは難しいです。しかし、倒れたほうが繁殖には都合がよいのかも知れません。
花だけでなくすべてのメカニズムが美しく完成されていると言えるでしょう。

2013年6月16日日曜日

エキウム・ウィルドプレッティの種

成熟が進みだいぶ黒ずんできました。

しかし収穫はまだ先です。

2013年6月15日土曜日

トリチョジフォンのロゼット

このようなウィルドプレッティもありますが、エキウム・ウィルドプレッティ・トリチョジフォンは一般的なウィルドプレッティよりも葉幅があり丸みを帯びています。また、葉はシルバーではなくより緑色が濃いです。

2013年6月14日金曜日

たくましい茎

見た目を美しくするために、また菌等の巣を除去するために、枯れ枝、ではなく枯れ葉をむしりました。
まるで別の植物、たとえばプヤのような幹、ではなく茎をしています。

2013年6月13日木曜日

日射病第一号

半日陰においていた苗を直射日光があたるところに置いたところ、フニャッと萎れてしまいました。猛暑日過ぎます。
このようにゆでダコのようになるのは、蒸散に対し根からの水の吸い上げが追いついていないからです。そのようになる原因は様々考えられます。
  • 水分が足りていない
  • 根が(コガネムシの幼虫等)虫に噛み切られた
  • 移植中に根鉢を壊し根が傷んだ
  • その他疫病
いずれにせよ、根の全部がダメになっているわけではなく、また水を吸い上げやすい状況・蒸散を抑えるを作ることが重要であることから、次のような処置を施します。
  1. バケツに水を張り、鉢を水没させる(苗は水面より上、鉢は水面下)。
  2. 日陰におく。
  3. 半日~1日後に、バケツから引き上げる。
  4. 日陰におく(蒸散を抑えるため。日なたに置くと、葉がしなっとなります)。
  5. 葉がしなっと垂れたら、半日ほど水没させる。
  6. 数日後、日なたに置き、葉が垂れなければリカバリー成功。
  7. 日なたに置いて葉が垂れたなら、再び水を張ったバケツに水没させる。
これで復活しない場合は諦めるしかありません。

2013年6月9日日曜日

絶賛結実中

最初に開いた花の実(奥の黒い粒)から成熟しているのが分かります。
展示されたエキウム・ウィルドプレッティは花が終わると撤去されるので、このような結実中の姿は通常見ることができません。

2013年6月4日火曜日

あの娘は今

今や、美しい花と大量の蜜で虫をおびき寄せる必要はありません。
多くの種を稔らせるため奮闘中です。

2013年5月28日火曜日

次世代へ

エキウム・ウィルドプレッティは咲き誇った後華々しく散って行きました。
プヤ・ライモンディもそうですが大器晩成すぎます。
萼に新しい実がついているのがわかります。

エキウムの種採りは非常に煩わしいのですが、日本の過酷な気候を生き延び開花に漕ぎ着けた個体の遺伝子は貴重です。
引き続き世代を重ねるなら、高温多湿耐性をもったEchium wildpretii ssp. japonicaになったりするかも知れません。

2013年5月26日日曜日

根こそ本当の姿

この根鉢は昨年の10月に播種した苗のものです。
見事に鉢底の形が成型されています。根詰まり過ぎです。
なお、鉢は7号です。
上のものは昨年の3月に播種したものです。成長の差があるのはそれぞれです。

2013年5月21日火曜日

吸蜜昆虫のオアシス

エキウム・ウィルドプレッティの蜜の恩恵に与っているのはミツバチだけではありません。様々な吸蜜昆虫もエキウムの花蜜のご相伴に与っています。
 こちらはナミテントウ(四紋型)です。
こちらはナミハナムグリです。
当然のことですが、アリが見逃すわけがありません。

2013年5月19日日曜日

満開へ

赤ピンク色の小花が全面を覆っています。
開花を待つ蕾が待機している一方で、受粉をすませた花は萎んで紫色になっています。

2013年5月16日木曜日

滴り落ちた花蜜

この粘液が乾燥したような跡は一体何なのでしょうか。
ナメクジが這った跡ではありません。
花蜜が葉に落ちたのです。
多くのミツバチやハナバチが蜜を集めに来ていますが、集め切る前に溢れてしまったようです。

2013年5月14日火曜日

満開まで後一歩

キャンドルに火が灯ったかのようです。
エキウム・ウィルドプレッティの燭台に火を灯したのは他でもない強い日差しです。

2013年5月12日日曜日

咲かんとする蕾

畳まれた雄しべと雌しべが飛び出す寸前です。
今日で五分咲きといったところです。高さは1mを超えています。

2013年5月8日水曜日

今にも溢れ出しそうな花蜜

今日は昨日の第一陣に続き多くの花が咲きました。
 この多くの蜜を湛えた花は昨日咲いた花です。
 風に揺れる度にこの花蜜が太陽光線を反射し、まるで宝石が輝いているかのように見えます。
まさにエキウム・ウィルドプレッティこそジュエリー・タワーの名にふさわしい花です。

2013年5月7日火曜日

一つ目の開花

ゴールデンウィークが開け、ようやく一つ目の花が咲きました。

厳しい環境を乗り越えてよくぞ花開いたものです。

2013年5月5日日曜日

エキウム別れて三日なれば、即ち更に刮目して相待すべし

88cmになりました。写真を取るのに屈む必要がなくなりました。
しかし、まだ開花していません。あともう少しです。
なお、東京ディズニーシーでは既に満開のようです。

2013年5月2日木曜日

頭上からの図

3日のうちに16cmも伸び、77cmになりました。
横からの全景は写し難いので頭上からの撮影です。

2013年4月29日月曜日

開花が始まる

開き始めた蕾からピンク色の花びらが覗けます。
魅惑の開花が始まります。

2013年4月27日土曜日

満開は5月中旬か

56cmです。一日3cmの伸びということになります。
葉の勢いが足りないように感じられますが、茎の太さはあるのでまだまだ期待できそうです。
芽の先端に極々ピンクの色がつき始めました。また花芽もよりはっきり目立つようになって来ました。

2013年4月25日木曜日

10度の傾き

早くも51cmになりました。分裂する細胞の数が増えていますので、伸びの速さも加速度的になります。

さて、下の写真のエキウム・ウィルドプレッティは約10度傾いています。今はまだ問題ありませんが開花結実頃は支柱をしなければ、自重で倒れてしまいます。それにしても、テネリフェ島で自然に咲いているウィルドプレッティはなぜ支柱なしでやっていけるのでしょうか?
その答えは、エキウム・ウィルドプレッティが自生するしているテネリフェ島の緯度にあります。
北緯28度19分にあるテネリフェ島では(沖縄本島は北緯26〜27度)、開花時期の南中高度は80度ほどになり、太陽は概ね真上を通過していきます。エキウムは太陽を目指して伸びるため、太陽が真上にあるのは都合が良いのです。

一方千葉県浦安市にある東京ディズニーシーの緯度は北緯35度37分で、今日の南中高度は67.81度です。放っておくなら自重で倒れてしまうことでしょう。

2013年4月22日月曜日

41cmです

3日で7cmも成長しました。

写真はよりはっきりしてきた花芽です。

2013年4月21日日曜日

雨とエキウム・ウィルドプレッティ

基本的にエキウム・ウィルドプレッティは雨に当たらないように管理すべきです。
下の写真のようにロゼットの中心部分に水が溜まるからです。この水が夏期に頂芽を腐らせる原因になります。
このような頂芽に溜まった水は息を強く吹きかけて飛ばすようにします。

この問題を逆さにして考えるとロゼットに水がたまらない状態なら雨に濡れても(比較的)問題ないという事です。
ロゼットが十分展開していない幼苗時や開花直前の花茎を伸ばしている状態なら、水が溜まることはないので雨に濡れても問題ありません。頭上灌水も問題にはなりません。

2013年4月19日金曜日

34cmになりました

他のロゼット状の苗と比べると大きくなったように感じられますが、それでもまだ34cmです。
埋もれていた頂芽部分が表われるようになり開花株らしくなっています。

2013年4月18日木曜日

播種時期の違いによる成長の差

この苗は昨年の秋に種をまいたものです。既に幅は30cmに達していますが、葉数は30に満たない程度で、葉と葉の間にはまだ隙間があります。
次にこの苗は、昨年の春に種をまいたものです。ちょうど1才ということです。
幅や高さは上のものと変わりませんが当然葉数は多く、60枚程度です。
さらにこの苗は一昨年の秋に種をまいたもので、1年半ほどのものです。パラボラアンテナのように葉が伸びていますが、開花する様子はありません。
現在開花態勢に入っている苗は一昨年の春にまいたものです。ちょうど二年で開花ということになり、教科書通りだといえます。

2013年4月16日火曜日

花芽

東京ディズニーシーのエキウム・ウィルドプレッティは既に大きな花芽をつけていますが、うちのウィルドプレッティにも花芽が見え始めました。
草丈はまだ30cm弱です。開花は2〜3週間遅れるかもしれません。

2013年4月14日日曜日

ウィルドプレッティ亜種trichosiphonその後

ウィルドプレッティ亜種trichosiphonは100%の発芽率を記録しました。
 見た目は、エキウム・ウィルドプレッティと差はありません。
花を見るまで区別はつかないことでしょう。

2013年4月12日金曜日

蕾のような頂芽

これはエキウム・ウィルドプレッティの頂芽を真上から撮影したものです。
まるで花の蕾のような形をしていますが、すべて新葉です。花芽は茎につきます。